「イマキュレイト・コレクション/マドンナ」 90年 評価 4


 マドンナ初のベストアルバムで、スタジオアルバム4作、リミックス・アルバム1作、サウンドトラック2作などから選曲となっている。

 私自身としては3作目のスタジオアルバム『トゥルー・ブルー』(消去済み)のあと、リミックス盤とかサントラ盤とかを出している間にマドンナに対する興味がなくなっていた。『ライク・ア・ヴァージン』でも書いたとおり、彼女の曲はあまりにコマーシャル的であり、あとから聴くと流行り物以外のなんでもないという曲が多いため、それ以降聴かなくなったのである。逆にベストとしては持つ価値はある。

 本作は年代順に並んでおり、各時代にあった音を先取りする能力に優れていることがわかる。それが楽曲としても優れていればコマーシャル的であっても後世に残るものであるが、残念ながらヒット曲の多さにしてはそういう曲が少ない気がする。

 個人的に好きなのは「ボーダーライン」、「クレイジー・フォー・ユー」「ライク・ア・プレイヤー」。このベスト盤後、マドンナはそのときの流行のラップ、クラブ系に走っていき、完全に私の聴かないジャンルに行ってしまったのである