「ナイト・アンド・デイ/ジョー・ジャクソン」 82年 評価2.5
ジョー・ジャクソンが最も活発に活動していたのは1980年代(特に80年代前半は年1作のペースでリリース)で、最も売れたアルバムが本作。1983年以降、私は洋楽に嵌っていたので、当然ジョー・ジャクソンというアーティストは知っていたし、それでもアルバムを持ってなかったということは、聞かず嫌いではなくて、純粋に彼の音楽が肌に合わなかったのだろうと思う。
それから約30年が経過し、再度聴いてみた次第。私の音楽を聴く基準を無理に数値化してみると、メロディー5、歌詞2、声質1、その他総合性や楽器としての魅力などが2で合計10という感じなのだが、ジョー・ジャクソンは、ボーカルはエルヴィス・コステロのようなだみ声かつ、まとわりつくような歌い方でコステロよりも調子が不安定であり趣味に合わないし、メロディーは同じフレーズの繰り返しで単調なので、どうしても繰り返して聞くようなアルバムではない、という評価になる。
結局彼はミュージシャンであり、彼らが楽しんで演奏しているのはよくわかるし、ヒットした「夜の街へ」「スローな曲をかけてくれ」はいい楽曲とも思うが、フレーズ繰り返し曲が多すぎるのと声が、どうしても受け入れられない。