「アー・ユー・エクスペリエンスト?/ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス」
 1967年 評価3


 ジミ・ヘンドリックスを中心とする3人組バンドのデビュー作。衝撃的な本作により、ジミ・ヘンドリックスは最も偉大なギタリストといわれるとともに、一般人、同業者、評論家すべてに受け入れられるミュージシャンとなる。

 確かに素晴らしくエネルギッシュで独創的。ジミヘンのギターもさることながら、バンドとしても音も強烈である。これまで聴いてきた中ではドアーズに近いと思うが、ドアーズのほうがより抒情的かな。基本的にブルースを基調としたロックであり、全体的に同じようなリズムの曲が多いし、特徴的なメロディがないというところがいまいち私の琴線を弾かない。どうもブルース色が強いロック(ローリングストーンズやボブ・ディランなど)はあまり好きではないということなのだろう。しかし、この時代にこの音を作り出したジミヘン誕生の衝撃度は強烈だったことは疑いようもないことはわかる。