「H2O/ホール&オーツ」 82年 評価3.5


 ホール&オーツのスタジオ・アルバムとして12作目の本作は、彼らにとって最高のヒットとなった。本作からシングル・ヒット「マンイーター」(1位)、「ワン・オン・ワン」(7位)「ファミリー・マン」(6位)が生まれている。

 が、特に取り上げるべき曲はそれだけといってもよい(「ファミリー・マン」はあの『チューブラーベルズ』のマイク・オールドフィールドのカバーで、オリジナルそのままのアレンジでかえって、マイクの非凡さを際立たせている)。前作、前々作の成功により、音の厚みは増したが、前にも指摘したようにアルバム全体としては、個人的感覚では無理矢理っぽいメロディのものも多い。とっておく最低レベルとまではいかないが、ヒットした割にはあまりぴんと来ない。