「オールナイター/グレン・フライ」 84年 評価3.5
82年に解散した(1994年に再結成)ビッグバンド、イーグルスの、ドン・ヘンリーと並ぶ中心人物のソロ2作目。イーグルスが素晴らしいバンドであることはヒット曲「ホテル・カリフォルニア」や「言いだせなくて」でわかるが、何せリアルタイムで聴いてないので、グレン・フライはあのイーグルスの、という先入観なく聴き始めた。
さすがに一流のミュージシャンだけあって、曲自体には隙がない。要はその曲が好きか嫌いかということで判断が分かれるのだろう。嫌いではないが、私にはちょっと泥臭すぎる部分が、凄く好きという部類まで突き抜けない理由だと思う。一番好きなのはシンプルだがメロディラインが美しいバラード「ラバーズ・ムーン」。
予断だが、本作のジャケットを見ると、このLP(当時はもちろんレコード)を借りるために友達と電車に乗って何駅か離れたレンタルレコード屋に行ったことを思い出す。当時はそこらにレンタル屋があったわけではないんだなぁ。また、高校生だった当時にしてみれば1枚350円ぐらいのレンタル料は高く、いつも友達と一緒にまとめて借りに行っていたことも思い出す。
ちなみに現在発売されている本作のCDには全米2位の「ヒート・イズ・オン」と「ユー・ビロング・トゥ・ザ・シティ」が収録されているが、これらはオリジナルの本作発表後に、サントラに収録されていたものがヒットしたもので、本作の評価に加えるものではない。