「アローン・アゲイン/ギルバート・オサリバン」 86年 評価 3.5


 1972,73年という極短期間でのみ活躍したギルバート・オサリバンのベスト盤。

 ギルバート・オサリバンといえば「アローン・アゲイン」と「クレア」が有名で(というかこれだけで代表される)、この2曲はよくCMソングとしても利用されるし、実際名曲の宝庫といわれる70年代初期にヒットしただけあってメロディは極めて高質だ。
 しかし、彼の曲はあまりに素直で変化がないこと、彼自身の声が澄んだ細いだみ声で決して良い声ではないこと、彼自身が細身の、実に目立たない存在だったため僅か数年で消えていったものと思われる。

 本ベスト盤も良い曲は何曲かあるが,何度も聞くとやはり単調さを感じてしまう。しかし先にあげた2曲だけで名を残したのだからたいしたものだ。