「ザ・ダイヴィング・ボード/エルトン・ジョン」 13年 評価3
エルトン単独のアルバムとしては7年ぶりの新作。2015年11月にエルトン・ジョンの来日公演があり、これがエルトンを生で見る最後の機会になる可能性が高いと感じ、前作「ユニオン」の流れからはあまり期待できないと思って聴いていなかった本作を押さえておこうと、発売から2年経ってから聴いてみた次第である。
全体的な構成はブルース、カントリー色が強かったレオン・ラッセルと共演した前作の流れを汲んでいる。一聴したところ同じようなリズム、曲調ですぐに聴き飽きそうな気がしたが、そこはやはり大御所エルトン。聴きこんでいくほど味が出る渋い曲もある。とはいえ、メロディ的には変哲がないというか、昔のものをちょいといじっただけという印象の曲も多く、同じようなリズムの曲が続くために起伏がないのが、光る曲も埋没させる結果になっている。
残念ながら、今後私の好みの中に入っているアルバムが作られることはないかな、という気がしている。