「エルトン・ジョン&ジョン・レノン ライヴ!」 81年 評価 3.5
74年11月のマジソン・スクエア・ガーデンでのライヴを収録した、ジョンの死1年後に国内発売された追悼盤である。エルトンのライヴ盤としては特に取り上げるものでもないが、なんといってもジョン・レノンとの共演がエルトンとジョンの友好関係を知る上で、また、ジョンとヨーコのその後の人生にとって重要な出来事であった。
ジョンの曲「真夜中を突っ走れ」で共演したエルトンは、その曲が1位になったら自分のライヴで共演する約束をジョンとし、「真夜中を突っ走れ」が見事No.1になったことでこの夜が実現したのである。
またエルトンはこの日、ライヴ後に粋な演出を用意していた。そのころジョンと別居中だったヨーコを楽屋に呼んでいたのだ。ライヴ後再開したジョンとヨーコはまたよりを戻すことになり、その後すぐにショーン(この名付け親がエルトン)が生まれることになる。
とまぁ非常に歴史上重要なライヴであった。また、本作は日本だけの特別盤であり、エルトンとジョンのファンにとっては持っているだけで貴重なものである。私にとっては本作を購入したのは、ビートルズから『ジョン・レノン・コレクション』を購入し、洋楽を好きになり始めたときエルトンの「ブルースはお好き?」がヒットとしていた為、この二人を同時に聴ける本盤はお得というのが要因であった。内容的には共演曲は3曲だけで、あとはエルトンの曲だったわけだが、その中の「僕の歌は君の歌」や「ダニエル」に感動し、エルトンにのめりこむきっかけになった作品でもあるのだ。