「メイド・イン・イングランド/エルトン・ジョン」 95年  評価4


 92年『ザ・ワン』、93年『デュエット』と発表し、ノッているころに『デュエット』で一緒に仕事をしたグレック・ペニーと共同プロデュースして発表した作品。

 一般的には原点回帰的なアルバムと評され、ファンの間で人気が高い作品だが、長らく、私の評価とは異なっていた。しかし、再度聴いてみて、ファンの評価が正しかったと認める。題名の通り、イギリス時代に戻ったかのようなストリングス・アレンジとピアノの音を有効に使用した曲が多いのが印象に残り、突出してどれが好きという曲はないのだが、無駄な曲が一曲もない。それにヒット曲を作ろうという片意地の張ったところもなく、ごく自然のエルトンを表現しているところが良い。