「フレンズ」(サウンドトラック盤) 71年 評価3
エルトン・ジョンが全てを作曲した英国映画のサントラ盤で、録音された時期は「エルトン・ジョン」と「エルトン・ジョン3」の間である。10曲のうち半数がインストルメンタルで、エルトンのボーカルがつく曲は5曲。それらはこの時期の作品として通常のアルバムに収録しても何ら違和感のない出来。
しかし、サウンドトラックというのは、例えば「パルプ・フィクション」のように過去の曲の収集盤でない限り、その映画の出来、映画への思い入れ度合いにより評価が左右されるもので、私はこの映画を見たことがないため、劇中に使用されているであろう冗長なインストルメンタルを聴かされては評価は高くなりようがない。
「エルトンの正式な発表アルバムは全て保持」という過去の慣わしからこのアルバムを持っているが、それにこだわりをもたなくなった時期には消される運命にある。