「17−11−70 / エルトン・ジョン」 71年 評価3


 エルトン4作目のアルバムはFMラジオ用に録音されたスタジオライヴ盤。この番組はエルトンがスーパースターへ歩みだすきっかけにもなった。エルトンの素晴らしさはそのメロディと歌詞はいうまでもないが、ライヴ・パフォーマンスにも求めることが出来、本作ではピアノ、ドラム、ベースだけというシンプルな構成ながら実に迫力のある音に仕上がっている。

 しかし、ライヴは生で聴いてこそと思っているので、私にとってライヴ盤がスタジオ・アルバムより評価が上になることはほとんどない。今作あたりのエルトンのアルバムはシンプルで、このアルバムの音とほとんど変わりはないのだが、やはり本人の動きを見れない中で長々しい演奏を聴くのは、座って聴いている身にはつらい。