「エンプティ・スカイ/エルトン・ジョン」 69年 評価3
エルトンのデビュー作。本作では本格的なクラシックを学んできたことからくるクラシックな雰囲気とともに、のちのロックンローラーとしての資質もうかがい知ることが出来るが、バックバンドの音にしても、エルトンのボーカルにしても完成度が低すぎるというか、方向性が定まらないことによる中心点のなさというようなものを感じてしまう。
各曲は、何回も聴くと聴けないこともないのだが、敢えて好んで聴くというものでもない。「スカイライン・ピジョン」はバーニー・トウピンの詩も素晴らしく名曲であるが、アルバムとしては今後聞くというものではなく、エルトンのアルバムは総て持っているという義務感から残してきたが、もういいだろう。