「ベスト・オブ・ドアーズ/ドアーズ」 86年 評価 3.5
ドアーズは67年の『ドアーズ』から71年の『L.A.ウーマン』まで、約4年で6枚のスタジオアルバムを発表した。本作はそれぞれからの代表作をまとめたベスト盤で、ほぼ年代順に配曲されている。
ドアーズはジム・モリソンのカリスマ性が強調されたバンドで、基調がブルースであることもあり、かなり曲のよしあしに斑がある。なので、ベストで聴くというのがもっとも私にはしっくり来る。ベストで聴いてみると、『ドアーズ』でも書いたが、そのほか3人のバンドメンバーの並でない作曲能力、演奏技量があったからこそ6枚のアルバムが出せたのだということがわかる。間奏のギターやキーボード、ドラムのバンドの根底をなす楽器の即効的な演奏が実に気持ちいい。