「ヒーローズ/デヴィッド・ボウイ」 77年 評価4
「ベルリン三部作」の2枚目で、前作「ロウ」と同じ年にリリースされた。旧B面の5曲中4曲がインストゥルメンタルという構成は「ロウ」と似たところがあるが、ぐっとロック色が強まり、また、電子音を取り入れた前前作以降3作目にして、ようやく自分の持ち味をその中に融合させることに成功したように感じる。
やはり本作のように、振り切れたようなロックがボウイには似合うし、インストゥルメンタル・ナンバーも情緒的で、聴くに値する出来。全体としてコンセプトアルバム的な仕上がりにもなっている。