「原点回帰/ダフト・パンク」 03年 評価 2


 エレクトロニカの二人組グループのダフト・パンプの5枚目のアルバムになるのかな。

 音楽を楽しむ際に、歌詞とボーカルの魅力も重要な要素になる私にとって、インストルメンタルが主流となる音楽は好んで聴くことがない。例えば、「愛のテーマ/バリー・ホワイト&ラブ・アンリミテッド楽団」「夏の日の恋/パーシー・フェイス楽団」「ハッスル/ヴァン・マッコイ」といった名曲は好きだが、それはあくまで単曲としてであって、アルバムを通してインストルメンタルに偏重している作品は、マイク・オールドフィールドの名作「チューブラー・ベルズ」以外に持っていない。単曲として好きな曲が多いYMOですらアルバムは持っていない。

 本作はメロディと言えるものはなく短いフレーズを繰り返すだけの単調な展開。耳障りで心が安らがない音質は、前衛衣装デザイナーのファッションショーのBGMとして流れているような曲という印象で、聴いていてつらいものでしかない。