「南から来た男/クリストファー・クロス」 80年  評価4


 AOR(Adult-Oriented Rock 現在は死語)の代表選手であるクリストファー・クロスのデビュー作。その高音で澄んだ声は聴いてて気持ち良い。しかし実態は禿げデブ大男である。まぁ、私は奇人(マイケル)だろうがゲイ(エルトン)であろうが、その人の音楽が好きなら外見も人となりも全く気にしないので関係ないが、がっかりする人もいるであろう。

 洋楽を聴き始めたのは82年くらいだから、2作目の「アナザー・ページ」からさかのぼって聴くことになった作品。1作目が一番良かったというのはよくある話で、彼もその口。多分、全曲自分で書いたのではないと思う。どの曲も平均レベル以上であるが、特色も少ない。まぁ、アーティストでなくてシンガーなんだな。シンガーはいずれ消え行く運命にあるのはしょうがないこと。でも、軽い気持ちで聴き流すのならなかなか気持ちの良い作品ではある。なかでも「風立ちぬ」はハイテンポの曲でかっこいい。