「ミュージック/キャロル・キング」 71年  評価3.5


 名盤中の名盤『つづれおり』の半年後に発売されたソロ3枚目のアルバム。前作があまりに素晴らしい評価を得、セールス的にも大成功を収めたこともあって、かなりのプレシャーがあったと思われるが、全く自分のスタイルを変えず、キャロク・キング節が全編を包む。

 ただし、やはりメロディ的に前作に及ばないのも事実であり、時間が経つと収録曲が思い出せない。音の質は前作より向上しているとともに、売れてなかった前作製作時と比べ、声や演奏にゆとりが感じられるところはあるが、目玉になる曲が少なく、やはり前作には及ばないというのが正直な評価。