「バート・バカラック・プレゼンツ・スウィート・メロディーズ」 01年  評価2


 カーペンターズの「遥かなる影」や「恋よ、さようなら」が有名な作曲家バート・バカラックのヒット曲50曲を集めた企画物CD。構成としては50年代が2曲、60年代が41曲、70年代が3曲、80年代が3曲、90年代が1曲となっている。

  つまり60年代、特に前半にヒット曲が多く、正直、私にとっては古すぎるし、ちょっと無理やりっぽいメロディのものもあり50曲すべてを聴くのはつらい。名曲の宝庫である70年代以降、ほとんどヒットを出せなかったという事実は、結局ある程度60年代流行の作曲家でしかなかったことをうかがわせ、古きよき時代のアメリカのファミリー・ミュージックという感じで、持っている価値はない。名前は確かに有名だが、流行に乗った作曲家の一人として記憶にとどめておけば良い程度で、とてもエルトンやジョン、ポール、ビリー・ジョエルといった域には届かない。バカラックの主だったヒット曲を下に挙げておく。

「遥かなる影/カーペンターズ」
「雨にぬれても/B・J・トーマス」
「小さな願い/ アレサ・フランクリン」
「恋よ、さようなら/ディオンヌ・ワーウィック」
「世界は愛を求めている/ジャッキー・デシャノン」
「ニュー・ヨーク・シティ・セレナーデ/クリストファー・クロス」
「愛のハーモニー/ディオンヌ&フレンズ」