「アンオーソドックス・ジュークボックス/ブルーノ・マーズ」 12年 評価3.5
ブルーノ・マーズの2作目。基本的なコンセプトは前作と同じで、4分弱の聴きやすい曲の10曲編成である。
ただ、前作との成長という観点からは、そう違いを感じられないとともに、やはり洋楽を30年以上聴いてきた私にしてみれば、なんか聞いたことのあるメロディーラインを感じさせる曲が多く、前作ほどの新鮮なインパクトは感じられない。
しかし聴いていて、私は確かに昔の曲との類似性に気づいてしまう(例えばファーストシングルの「When I Was Your Man」はエルトンの「悲しみのバラード」をちょっといじった感じ)のだが、今、ブルーノ・マーズを聴いている人たちは、そんな30,40年前の曲はほとんど知らないはずでそんな感覚は持つことがないので、それを前提にすれば、単純に聴きやすくてわかりやすいメロディーからなるこのアルバムは、当然広く受け入れられるのだろうし、それを昔の曲に似ている曲が多いということで大したアルバムではないと一蹴してはいけないのだろう。