「ドゥー・ワップス&フーリガンズ/ブルーノ・マーズ」 10年 評価4
2010年代のアーティスト中で稀代のメロディメーカーと話題のブルーノ・マーズを聴いてみた。確かに評判にたがわぬ、耳に残る、かつ独自性のあるメロディーがほぼ4分に満たない長さで畳みかけられてくる。曲数も10曲と、近年のアルバムの中では厳選された数で、曲の良さで勝負しているのが潔い。
元々彼はマイケルやプリンスなどのスーパースターの曲が好きと公言しているように、メロディ重視の曲作りをするアーティストらしく、アルバム全体としていろいろな曲調(レゲエもある)を収録しつつも、どれもメロディづくりに雑なところがない。
打ち込み系のバック・ミュージックなので、楽器の使い方や曲ごとのアレンジに限界があり、そこがまだ物足りない感じがするが、これがデビューアルバム。この後に発表した2作で進化を見せているようだし、聴いてみる必要があると感じた久しぶりの最近のアーティストである。