「ボズ・ザ・バラード/ボズ・スキャッグス」 92年 評価 3.5


 AOR (adult-oriented rock)の代表選手であるボズ・スキャッグスのバラードのみを集めた日本編集ベスト盤。日本では特に「ウィ・アー・オール・アローン」が有名で、私もそれに釣られて保持しているといって過言ではない。

 ボズはその曲種や甘い声に似合わず、大男でしかも骨太な顔つきで、個人的に個性派俳優ドナルド・サザーランド×脂肪50%と思っており、声と姿のギャップが大きいシンガーである。

 それはともかく、彼の最大のヒットは「ロウ・ダウン」であるが、日本ではバラードのほうが有名である。ただ、やはり14曲も同じような曲を続けられてはつらいというところもある。ところどころいい曲はあるが、やはり多くの日本人がそうであるように、BGMとして流して聴いてこそ持ち味が発揮されるというものだろう。