「イエロー・サブマリン/ビートルズ」 69年 評価3
同名映画のサントラ盤として発表されたアルバムで、B面はジョージ・マーティンによるインストルメンタルとなっている。
B面は映画音楽としてはいいのかもしれないが、何しろ表題映画を見たいとは思わないので聴く気にはなれないというのが本音。A面は前作である「ビートルズ」と比べればグループ的であるし、音も凝っていて重厚でまずまず出来は良い。しかし、目玉となる「愛こそはすべて」はこのアルバムのために作られたものではないし、多分、前作より前に作られたものの寄せ集めといって大きく外れていないだろう。
結局ビートルズというグループは「サージェント・ペパーズ」で終わっていたのだろう(「アビー・ロード」という例外はあるが)。 それ以降はグループのアルバムとして存在している価値は極端に下がったといわざるを得ない。