「ビートルズ/ビートルズ」 68年 評価3.5
ビートルズがグループとして崩壊の道をたどり始めている時点の2枚組作品。昔でいうA面はまだマジカルミステリーツアーのあたりの名残というか、グループ的なサウンドが聴けるし、なかなか質も高い。
しかし、B面以降はジョージとリンゴの数曲を除くとジョンとポールのソロ作品の寄せ集めといっても何ら違和感のない作品群。しかも、崩壊していくグループとして発表する曲なので自分勝手で、まとまりのないものが多い。
まぁ、各人がソロでも名曲を残しているので、良い曲もあるにはあるが、全体としては散漫な印象はぬぐえない。
単曲としてはポールの「アイ・ウィル」が小品ではあるが好きな曲。あと、ラストの「グッド・ナイト」はその前に、騒音「レボリューション9」がある効果で印象的なバラードとなっている。