「パラダイス・カフェ 2:00 A.M./バリー・マニロウ」 84年 評価3


 前作のベスト盤もあまり売れず、だいぶ勢いがなくなってきたバリーが、自分のやりたいことを自分でやり遂げたアルバム。自身のプロデュース、全曲自身の書き下ろしで、ジャズの名ボーカリスト、サラ・ヴォーンとメル・トーメとのデュエットを含む全編ジャズっぽい仕上がり。

 このようなアルバムを作った意欲は買うが、同じ様な曲が多いことは否めず、消し対象となる。しかし、サラ・ヴォーンとメル・トーメのボーカルは圧巻で、彼らとデュエットした2曲は聴き応えがある。

 バリーはこのアルバムがさほど売れなかったためか、次のアルバムはまた既定路線に戻り、以前にも増してくだらないアルバムをつくり、私もついに聴くのを止めた。