「渚の誓い/エア・サプライ」 84年 評価 4
80年から83年までのほぼ期間限定で大ブレイクしたオーストラリア出身のエア・サプライ初のベスト盤。ここに収められている「渚の誓い」(「愛の翳り/ボニー・タイラー」等で知られるジム・ステインマンの作品)が、ペパーミント・サウンドとも形容された彼らの澄み切ったサウンドの最後のビッグヒットとなり、この後全くヒットがなくなったし、アルバム全体としてよいというものも残していないので、このベスト盤だけ持っていれば彼らの全貌を知ることができるといっても過言ではない。
まさにヒット曲のオンパレード。さすがに一世を風靡しただけあって、特徴あるさわやかなサウンドと高音のボーカルは今聴いても当時感じた瑞々しさを思い起こさせる。しかし、正直同じような曲ばかりというのもじっくり聴くと感じてしまうのは事実で、たまに聴きたくはなるけど、繰り返し聴くものではないという評価に落ち着くか。ただ、「ロスト・イン・ラブ」と「渚の誓い」は後世に残る名曲ではある。