「美女と野獣」 91年米  評価3(5点満点) メジャー度5

監督:ゲイリー・トゥルースデイル/カーク・ワイズ
出演:アニメ

 1946年にジャン・コクトーによって映画化されたボーモンの有名な童話をアニメ化。魔女によって野獣に変身させられたわがままな王子は、魔女が残していった一輪のバラが枯れる前に誰かを愛し、愛されなければ一生人間に戻れない。ある日王子の住む城に発明家の老人が迷い込む。彼を探しにきた娘のベルは父の代わりに自分が囚われの身になり、野獣と一緒に城に住むことになる。野獣は次第にベルに惹かれ、ベルもまた野獣に惹かれていった。

 有名な童話で筋書きもわかりきっているが、さすがはディズニーの映画で、キャラクター作りが上手く、最後まであきさせない。しかし84分という短さ、しかもミュージカル部分もあって中身はこじんまりとしすぎた感じ。ジャン・コクトーの映画ではラスト野獣は死ななかったか?ちょっとハリウッド的な作りも伺えた。私的には魔法というのはやはりお伽噺であり、有り得ないことで感情移入もしづらい。

 しかし、小さい頃から見慣れた画風、独特なキャラクターの動きに消え入りそうな幼き日の幻影に琴線が触れたのも事実ではある。