「千と千尋の神隠し」 01年日  評価4(5点満点) メジャー度5

監督:宮崎駿
出演:アニメ

 小学生の千尋は、両親と丘の上の新居に向かう途中道に迷い、なんとも不思議な神様のための風呂屋がある町に迷い込む。その街の食堂に並ぶ食べ物を食べた両親は豚に変身し、千尋は両親を助けその街から脱出するため風呂屋で働き始める。

 ナウシカ、ラピュタ、トトロの3作までは宮崎作品の大ファンの私だが、「魔女の宅急便」の普通になってしまった作風で「あれっ?」と思い、「紅の豚」は数えるほどしかない映画館で寝てしまった映画。「もののけ姫」は高尚になりすぎて夢がなかったし、はっきりこの映画もそんなに期待してなかったが、なかなかいいじゃん。ちょっと教訓じみてはいるが、ストーリーがいいし、キャラクターも魅力的。夢があって、心が温かくなる映画だ。

 ただ、身近にある別世界という設定はラピュタと同じだし、いつか見た風景はトトロと一緒。あまり新味はない。良い作品ではあるが、このままではパターン化してしまうのが怖い。でも海外の人は宮崎作品を総べて見ているわけはないものね。この映画だけ見てれば、十分良い映画でしょう。