「007リビング・デイライツ」 87年英 評価2(5点満点) メジャー度4
監督:ジョン・グレン
出演:ティモシー・ダルトン他
民放で放映されたので,物語部分で20分ほどカットされているから正当な評価ではないかもしれないが,つまらないしわかり辛い。最近、年末でほぼ毎日映画を見ているため,往年の頃のように目が肥えてきており,事前につまらないだろうという予感は十分あった。とにかくくだらない映画でも見てみるべきという姿勢だった若い年齢でもなくなっているため,こんなのを見るんだったら撮りだめしてある良い映画を見ればよかったと後悔している。
スパイ暗殺作戦を見せだまに、陰で武器の密売を行おうとしているロシア高官を痛めつける,という冷戦時代も終わり,悪役探しに四苦八苦していた頃の作品であるためか,何の変哲もない内容。
なにより,ボンドガールが魅力なし!エラが張って痩せているし,美人でもない。それに,チェロを弾く芸術家のか弱い女性なのに,アクションシーンを演じても嘘っぽくていかん。
ティモシー・ダルトンは4代目ボンドで,たった2作しか主演しなかった,悪くない。男臭いボンドにすれば良かったのに,ロジャー・ムーア路線のナンパ系のボンドで演出したのが大失敗。さらに話がぼろすぎるのでダルトンにしてみればかわいそうだ。
でも結局は,すでにこのようなドンチャン騒ぎの映画に面白味を感じるほど若くはないという事実も低評価を後押ししているようだ。学生の頃は好んで007映画を見たが,12月のNHK衛星で放映していた007映画をちらっとみたが,つまらなく感じた。