「ミーン・ストリート」 73年米 評価3(5点満点) メジャー度2
監督:マーチン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ハーベイ・カイテル、エイミー・ロビンソン他
ニューヨークのイタリア街に住む青年チャーリー(カイテル)は叔父が大物であるため、街では一目置かれる存在である。しかし極真面目なチャーリーは「罪は司教の言うように神に10回祈るだけで償われるのか?」という疑問を持っており、自ら罪の償いとして手を火にかざしたり(肉体の償い),みなから嫌われているジョニー(デニーロ)を何とか更生させよう(精神の償い)としている。しかし、ジョニーの行動は日に日に目に余るようになり,ついにチャーリーの友人でもあるマイケルに狙撃される。
スコセッシ、デニーロ、カイテルという現在の映画界の重鎮が世に認められるきっかけとなった作品。青年たちの鬱積とした日常が重苦しく薄暗い映像の中で淡々とつづられていく演出はやはり独特であるし,デニーロ、カイテルの演技もすごい。しかし、話としては面白いとは感じられず、映画史上の価値、可能性を評価して通ぶってもしょうがないので、客観的に判断すると平均点が妥当なところだ。