「アルマゲドン 特別編」 98年米  評価2(5点満点) メジャー度5

監督:マイケル・ベイ
出演:ブルース・ウィルス、リブ・タイラー、ビリー・ボブ・ソーントン他

 同時期に宇宙からの小惑星の地球への激突を描いた2作品が公開され、一方の「ディープ・インパクト」を押さえ結局はこちらが大勝したが、映画としての出来は「ディープ」の方が数段上である。

 ストーリーは地球に接近してくる小惑星を衝突する前に破壊してしまおうと、小惑星の地下240mに核爆弾を設置するために石油採掘のプロたち(リーダーがブルース・ウィルス)が超人的に頑張るというもの。小惑星の破壊の仕方は「ディープ」と全く一緒であり、後に公開されたこちらの方の二番煎じの感はぬぐえない。

 宇宙に飛び立つまでの前半は、石油採掘のプロたちで10人ほど登場してくるため,それぞれの演出が散漫であり,各人の人格の掘り下げが大幅に甘い(これは宇宙に行ってから、なんであんたが必要なの?ということになる)ということと、飛行士訓練に関しては、ずぶの素人がわずか2週間で宇宙に行けるようになるのか?という疑問はあるが,そこそこには楽しめる。しかし,宇宙に出てからは,ハッピーエンドに向かってまっしぐら。「おいおいそりゃないだろう」的な展開のオンパレード。あぁ,いつものハリウッド大作パターンと一緒か・・・とがっかり。

 小惑星に着陸する前に2台の内一台のシャトルが隕石に衝突して大破。そのまま小惑星に墜落。めちゃめちゃになったのに何で3人も生きてるんだ?しかもそのシャトルの中の掘削機がピンピンしているときたもんだ。しまいにゃ小惑星からの脱出でシャトルが動かなくなったとき、コンピューターをぶったたいて直すという暴挙にも出やがった。結局ブルース・ウィルスが犠牲になって小惑星を爆破するのだが、その際の感動させようという演出も鼻につく。

 私は「ディープ」の評価は4.5としたが、それはハッピーエンドに向けて一直線という姿勢がなく現実味を感じたのと、登場人物を絞ることで各人の掘り下げが上手くいったことが要因と思う。逆にハッピーエンドでないため,興行的に負けたのだとは思うが。

 ブルースがかっこ良いのと、映像の迫力だけでここまでヒットするとは考えられず、要は上記したようなあまちゃんな演出に感動できる一般人が大勢を占めるということなのだろうね。