「交渉人」 98年米  評価3.5(5点満点) メジャー度3

監督:F・ゲーリー・グレー
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ケビン・スペイシー他

 交渉人として一流の黒人刑事(サミュエル)は同僚から警察内部の不正についての相談を受けたが,その同僚は何者かによって殺され,彼が犯人扱いされた。このままでは犯人にでっち上げられると悟った彼は,人質をとりビルに立てこもる。彼は交渉人として、名高い白人刑事(ケビン)を指名し,その交渉人を通して何とか自分の無実を証明しようとする。

 演技派の二人の共演ということで期待して観たが,話し全体がハリウッド的過ぎて、話の焦点である交渉人vs交渉人という設定の面白さが薄れてしまっている。前半はなかなか良い感じなのだが,途中からサミュエルの描き方が普通の犯人っぽくなってしまい、ラストは,何でそんな都合よくなるんだ?という,いかにもハリウッド的ハッピーエンドへ持っていくための不自然な展開となる。せっかくこのふたりを使ってるんだから,もう少し何とかならなかったのか?