「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」 97年米・英  評価3(5点満点) メジャー度4

監督:ロジャー・スポティスウッド
出演:ピアース・ブロスナン、ジョナサン・プライス、ミシェル・ヨー他

 007シリーズ第18作。メディア王カーパーは、船の位置を知らせる人工衛星のコンピュータ回路を狂わせ、中国とイギリスを戦争させ、そのスクープを独り占めしようとしていた。それを知ったイギリスの諜報員ボンドと中国側のウェイは戦争を阻止しようと奮闘する。

 どんなに銃弾を浴びようが一発もあたることのないスーパーマン、ジェームズ・ボンド。シリーズなので絶対に死ぬことがないとわかりきっているストーリーで何も目新しさはない。また、冷戦時代が終わったあとの007作品全体にいえることだが、悪役の動機が良くわからないし、怖さもない。

 つまりはどれだけ気持ちよくスカッとできるかが勝負であるが、新車BMWはなかなか良いし、ミシェル・ヨーも小気味よい。今まですべての007シリーズを見てきたという理由で、惰性で見ているのは否めないが、それなりに楽しめた。