「ショーシャンクの空に」 1994年米 評価4.7
監督:フランク・ダラボン
出演:ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、ボブ・ガントン他
1996年、2026年1月観賞
妻とプロゴルフプレーヤーの不倫の現場で二人を殺害した罪でショーシャンク刑務所に服役してきた元銀行副頭取のアンディは物静かな青年。自身の職務経験を生かして刑務所での位置を確立する一方、たった一人で秘密の作戦を遂行していた。
原作はスティーヴン・キングの「恐怖の四季 春夏編」に収められた中編「刑務所のリタ・ヘイワース」。「恐怖の四季」となっているが、このシリーズには「スタンド・バイ・ミー」があるように、ホラーではない作品集の中の一編ということになる。
もちろん話のキーになるのは脱獄なのだが主題はそれではない。終身刑者として数十年間を牢獄で暮らす受刑者の心のありよう、その状態でも心の豊かさと希望を持つことの大切さを失わなかった元銀行員アンディの物静かだが強い意志を持った生き方が胸を打つ。
長い年月の期間を描いた内容なのだが性急感はなく、じっくりと人間模様を描いている中で特にモーガン・フリーマンの含蓄ある演技が本当に素晴らしい。
元来殺人の罪が重いのは当然で、その受刑者たちや刑務所内の内容が綺麗に描かれてすぎなところがあるのが若干減点にはなるが、逆にその分、ほぼ刑務所内でのシーンなのに、人生への教訓も描き出したエモーショナルな内容が心に染み、受刑者ではない人間でも生きる上での大切なことを感じることができる傑作。