「黄金狂時代」1925年米 評価4.0
監督:チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン、ジョージア・ヘイル、マック・スウェイン他
1988年、2023年5月観賞
放浪の金採鉱者のチャーリーはアラスカ州のゴールドラッシュに挑むが、猛吹雪に見舞われ、山小屋に避難。そこでお尋ね者と同じ金採鉱者の二人に出会うが、吹雪は治まらず、3人によるサバイバルが始まる。
チャップリンが共同創立したユナイテッド・アーティスツで製作・配給され、多数のエキストラ、大掛かりなセット、特撮などに当時としては多額の製作費が投じられ、スケール的にも内容的にもサイレント・コメディ映画の傑作と評される作品。
靴を食べるシーンやパンを靴に見立てたダンス、ラストの傾いた家の中でのドタバタ脱出劇など、名シーンのオンパレード。現代の感覚からはあまりに素直すぎる展開ではあるものの、1925年という製作年を考慮すれば、コメディとしてはしっかりとしたストーリーの骨格があるため、この時代のコメディにありがちな単なるドタバタ劇になっていない。
現代の若者が本作を面白いと思うかは極めて懐疑的だが、非常に完成度の高いコメディの古典であり名作であることは普遍的だと思う。