「グレン・ミラー物語」54年米 評価2.5(5点満点) メジャー度2
監督:アンソニー・マン
出演:ジェームス・スチュワート,ジューン・アリソン他
ジャズにほとんど興味が無い私でも知っている「グレン・ミラー楽団」と"ムーンライト・セレナーデ""イン・ザ・ムード"。そのスウィング・ジャズの巨匠グレン・ミラーの人生を描いた作品。一介の編曲家から妻と協力し合って一流のジャズ・マンとなり,第2次大戦中慰安楽団として戦地へ赴き,その地で飛行機事故で死んでしまうという実話を基にした映画。
古き良き時代のアメリカがありきたりの手法で描かれている。公開当時,アメリカで大ヒットしたが,あの頃はこのような映画が受けたのだろう。当時を懐かしむという意味ではいいが,特に取り上げて傑作というものではなかろう。
特にうんざりしたのが,妻役のジューン・アリソン。確かに伝記だから20年ほどに渡る物語なので,それなりの年の俳優であるべきなのだが,それにしても若い頃は無理がはなはだしい。親役の俳優とほとんど同年代にみえたぞ。しかもきれいでもなく,どうしてグレン・ミラーがこの女性にほれたのか,全くわからない。しかし主演のスチュワートは「アメリカの良心」といわれた俳優で,このような人の良い役をやるとぴったりはまる。ジャズ好きの人は見てもいいかな。