「ブレード・ランナー 2049」 2017年米 評価3.3

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス他

2022年8月観賞

 デッガードがレプリカントのレイチェルと共に姿を消した2019年から30年が経過。その間、寿命年限がないレプリカント「ネクサス8型」が開発されたものの、反逆が多発したことから製造禁止、生き残りはブレードランナーに抹殺されるという世界になっていた。2049年のレプリカントのブレードランナー「K」は過去にできないはずの出産を行ったレプリカントの骨を発見する。生殖機能の謎を手に入れたい逃れたレプリンカント集団と、それを阻止する人間と、人間との共存を目指すレプリカントの戦いが始まる。

 SFアクション的な要素もあった1作目と比較すると、アクションは極端に少なくなり、SFミステリーというべき、謎解きが主になっている。

 絶賛された1作目の世界観は見事に踏襲されており、それ自体が見所ではあるのだが、そのどんよりとした雰囲気の中で話は遅々として進まず、また、ストーリーの壮大さに比較し極限られた登場者のみで話が進むので、2時間40分という長さが多少気になってしまう。ストーリーはよく練られているものの、それを展開させるためにやけに都合が良い偶然が多発しているところも、気になってしまう。

 一方で、事件に翻弄されるブレードランナーのレプリカント「K」の苦しく切ないほどの苦悩は良く表現されていて、その点は前作を上回るほどの見事な演出だと思う。1作目は好きな作品で、本作はしっかり作られた続編とも思うのだが、やはり内容に比しての尺の長さにより、繰り返し観ようとは思えないのが正直な感想。

 本作は、スター・ウォーズ7作目と同様に、ハリソン・フォードの出演による魅力がやはり大きい。でも、本作を観ても、やはりデッガードはレプリカントという設定がしっくりくるなぁ。