「ロッキーⅡ」 1979年米 評価3
監督:シルベスター・スタローン
出演:シルベスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング他
1984年、1986年、2021年7月観賞
1作目のラスト、チャンピオンには負けたもののただのごろつきではないことを証明したロッキーのリングシーンから始まる。その一戦でボクシングを辞めるつもりだったロッキーは、元チャンピオンのアポロの挑発に乗り、再試合を行うことになる。
英雄に祭り上げられたところからの始まりと、エイドリアンとの結婚、アポロとの試合の結末だけが異なり、あとは名作「ロッキー」の全くの模倣とでもいうべき内容。
本作でもロッキーはまだ人が良くてうすノロな感じを引きずっていて、急に大金を手にした兄ちゃんの成り上がりっぷりなど、ボクシングに対する本気さがないロッキーを描いた2/3位までが何とも間延びした感じ。また、相変わらずのボクシングシーンにおける殴られっぱなしという戦い方も、ボクシングファンの私にしてみれば見られたものじゃない。
冒頭、前作の映像そのものを5分程度使った回顧シーンもあるので、どうしたって1作目があったうえでの評価となってしまうのは致し方なく、1作目も本作もすでに3回目の鑑賞になるためこの程度の評価となるが、ドラマシーンなどは悪くはなく、また、前作と同じようなトレーニングシーンではあってもやはり熱く滾るものを感じるので、単体作品とすればそう悪くはない。
ちなみにスライの体は前作より無駄肉は減りビルドアップされ、今後のアクションスターに向けての変貌しつつあることをうかがい知ることができる。