「フェイス/オフ」 1997年米 評価3
監督:ジョン・ウー
出演:ジョン・トラヴォルタ、ニコラス・ケイジ、ジョアン・アレン他
2021年4月観賞
長年の宿敵だったトロイとの銃撃戦で彼を捉えたFBIのアーチャーだったが、その銃撃戦の前にトロイは何処かに細菌時限爆弾を仕掛けていることが判明する。しかしトロイの仲間たちは頑なに口を割らない。業を煮やしたFBIは誰よりもトロイを知っているアーチャーの顔に、植物人間状態となっているトロイの顔を移植し、トロイ本人に成りすまして仲間たちから爆弾のありかを教えてもらう作戦を決行する。
まずは、顔を取り換えるというアイデアありきでストーリーを組んでいるためか、設定や展開がかなり雑で辟易する。当人をよく知る人にはすぐに変だと思われるに決まっている顔を取り換えるアイデアを実行しちゃうなんてFBIはアホですか?血液型も異なるのに顔を移植して拒否反応なしで数日後に歩き回るなんて医療をバカにしてないですか?なんで主人公二人だけ、あんなにも銃弾が当たらないんですか?アーチャーは仲間のFBIを殺しすぎですよ?!初めに向かい合ったときにすぐにトロイを射殺すればよかったんじゃ??ラストの5人の銃口交錯はもちろんギャグですよね?そもそもなぜ爆弾の爆発を11日後に設定したのか意味不明(時限時間が264時間となっていてビックリ!)。
アクションシーンはド派手で、白いハトやスローモーションの多様、「虹の彼方に」のメロディをバックにした銃撃シーンなどにジョン・ウーの拘りは感じられ、ただ単にすごいな、という印象は残るが、如何せん長すぎるし、無理やり長くしている感じを受けてしまう。
能天気に楽しめればいいなと観始めたもの、ストーリーの雑さ加減に結構最初から付いていけず、また、アクションシーンも長くて飽きてきて、終盤では早く終わらないかなとも感じてしまった。