「逃走迷路」 1942年英 評価3


監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ロバート・カミングス、プリシラ・レイン他

1987年、2021年2月観賞

 バリーはカルフォルニア州の航空機製造会社で働いていた。ある夜、工場に火災が発生し、バリーは親友のメイソンとともに消火にあたるが、メイソンは炎に包まれ焼死してしまう。その時バリーがメイソンに渡した消火器にガソリンが入っていたことから、バリーは軍需工場への破壊工作員としての容疑がかけられ、追われる身となってしまう。

 大戦中に製作された作品であるがゆえに、プロパガンダ的な内容、セリフの多さが目立つ。それはその時代だからいいとしても、ヒッチコック得意の巻き込まれ型サスペンスながら、展開がかなり甘くて疑問符が付きまくり、緊迫感が薄い。ヒロイン役のプリシラ・レインもいまいち魅力薄だし、見どころはラストの自由の女神像での追走劇のみで、久しぶりに映画鑑賞中に眠くなる始末。

 正直、33年前のTV鑑賞時に評価5を付けた要因が全く分からない。