「サハラ戦車隊」 1943年米 評価3.5 メジャー度1


監督:ゾルタン・コルダ
出演:ハンフリー・ボガート、ブルース・ベネット、J・キャロル・ネイシュ他

1987年、2020年8月観賞

 1942年。第二次世界大戦中の北アフリカ戦線において、エンジンの故障で味方からおいていかれたM3中戦車に乗る米軍3名は、何とかエンジンを修理し、敵軍のいない唯一の方向である南方へ向け退却を開始するが、その方向は砂漠と岩場が続く険しい道程だった。

 戦時中に製作されたプロパガンダ映画だが、ボギーは「カサブランカ」に続く主演作であり、人気の絶頂にあった時の作品。映画の性質から戦争を魅力あるように描いている点などはもちろん古さを感じてしまうのだが、毒舌だが人を惹きつけリーダーシップのある軍曹を演じたボギーははまり役だし、わき役たちもそれぞれ見せ場を用意される中で、意気でユーモアのあるセリフのやり取りを交わしあうという、この時代の映画によくみられた光景は、私は決して嫌いではなく、なんか、いい雰囲気のまま最後まで観賞できる。