「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」 2009年米 評価4 メジャー度2
監督:ギャヴィン・フッド
出演:ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー他
ウルヴァリンの出生の秘密はX-MENシリーズ1作目から謎とされ、その謎は結局、一区切りとなった3作目までに明かされず、もやもやしたものが残っていたのだが、3作目が終わって3年後に作られた本作を観て、遅まきながらやっと留飲が下がった思いだ。
1作目を観たのが2003年で17年前。2,3作目は2006年に観たので14年前になる。多分、細部にこだわると本作と1作目のつながりにおかしなところがあるのだと思うが、幸いなことに、もうそんな細かいところは覚えてない私からすれば、何よりも硬いアダマンチウムの爪をなぜ体内に内蔵されたのか、なぜ記憶がないのかといった大筋の謎が解明されているし、2作目につながる悪役、ストライカーや、プロフェッサーX、若いミュータントの登場と、そう、これこれ、1,2作目ときちんとつながってるじゃんと納得した。
今となっては近景と背景CGの境界がバレバレで何となく安っぽい感じがするのと、展開的にも細かい突っ込みどころはあるが、ミュータントたちの特殊能力の見せ場は多いし、適度に短い尺度でストーリーもシンプルかつスピーディなので、アクション映画としていい出来だと思うし、求めていたものをやっと確認できたということで、評価はなかなか高くなる。ただ、エンドタイトル後のシーンは蛇足。頭ちょん切られてそれでも再生するのはなしでしょ。「ターミネーター2」のT1000じゃあるまいし。