「パシフィック・リム」 2013年米 評価2.5 メジャー度2


監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、チャーリー・デイ、菊地凛子他


 近未来。地球は太平洋にある海溝から姿現す異星から送り込まれてくる怪獣の攻撃を受けていた。人類は怪獣と戦う人間型巨大ロボットを開発。しかし怪獣は次第に進化を遂げ、益々強くなっていく。人類が生き残る最後の手段は、異星と海溝を繋ぐ通路を破壊することだった。

 ロボットの操縦は極度に脳に負担がかかるため、二人以上一組で脳を共有しロボットと同化することで操縦できる。始めの20分程度はその設定と怪獣との戦いでなかなか面白いシチュエーションだなと思って観ていたのだが、段々とありきたりのストーリーと演出に既視感満載で、先の読める映画と気づいてしまう。心に傷を負った主人公、裏事情のありそうな長官、怪獣研究者はオタクで変わり者でごちゃごちゃうるさい。いつの間にかペアを組む女性戦士(しかも媚を売るような目つきをするのでクールさが希薄)。ラストは自己犠牲をベースにした核爆発。なんか、今までに見たことがあるステレオタイプな登場人物とストーリー展開。

 せっかく、なかなか良い設定をベースにしながら、それも話が進むにつれいい加減な扱われ方をしてくるし、ストーリーもおかしなところも多いし、予想通りだし、半分を過ぎるころには観る必要のなかった映画だなと集中力が続かない。