「リアル・スティール」 2011年米 評価3.5 メジャー度2


監督:ショーン・レヴィ
出演:ヒュー・ジャックマン、ダコタ・ゴヨ他


 人間型ロボットのボクシング界で生きるチャーリーに、10年前に別れた妻が亡くなったという連絡が入る。二人の息子である11歳のマックスを養育するつもりはチャーリーにさらさらなく、妻の姉へ養育権を譲るつもりだったが、ゲームとロボット好きのマックスは伯母に金で引き取られることに反発しチャーリーのどさ回りに同行する。

 マッチョな父親にイケメンでこまっしゃくれた息子という組み合わせ、大型トラックでアメリカ国内を旅しながら戦うシチュエーション、ストーリー展開はスタローン主演の1987年「オーバー・ザ・トップ」とほぼ同じだし、最後に弱くて勝つ見込みのなかったチャーリーとマックスのロボットが絶対王者に大健闘というボクシングシーンは「ロッキー」と一緒で、ロボットを媒体としたいう点を除けば全くオリジナル性のないベタな作品なのだが、3m程度の背丈のロボットが殴り合うというビジュアルと、ドラマ部分はおかしな点だらけではあってもやはり盛り上がる展開で、何も考えずに楽しむには良い作品。