「ローン・サバイバー」 2013年米 評価4 メジャー度1


監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ他


 2005年のアフガニスタン。現地の武装集団の指導者を殺害するため、アメリカ軍特殊部隊ネイビー・シールズの4人は先遣隊として武装集団の出没する村の近くに送り込まれる。待機中に現地の村民3人に出くわした彼らは交戦規則に基づき、3人を釈放するが、その1時間後には武装集団に取り囲まれてしまう。

 レッド・ウィング作戦と言われ、結果的にネイビー・シールズの隊員11名とその他の計19名のアメリカ兵が死亡した史実を基にしている。

 屈強に鍛え上げられた隊員はその過程でお互いが深い絆で結ばれ、どんな逆境でもあきらめず、戦友の命を第一に行動したその硬派な戦いぶりに感動する。何となくうまくいきすぎな展開のところもあるが、史実であるなら信じるしかなく、現代の地球上のどこかでこのような戦いが日々行われているかと思うと戦慄するし、その場面に放り込まれている人間が今の現実にもいることは忘れてはいけないのだろう。

 リアルで感傷的なところがない戦闘シーン、あまり役者然としていない俳優たちの起用などで緊迫感に溢れ、戦争映画として出色の出来だと思う。