「ユージュアル・サスペクツ」 95米 評価4.5 メジャー度3
監督:ブライアン・シンガー
出演:ケヴィン・スペイシー、ガブリエル・バーン、チャズ・パルミンテリ他
サンペドロ港でコカインと9100万ドルを積んだ船が爆発する事件が起こる。実行犯は6週間前に面通しを受けた5人の男と思われ、一人生き残った左半身に障害を持つ男キントだけが捕らえられた。キントの話を聞くうち、カイザー・ソゼという黒幕がいることが明らかになっていく。
98年にTVで観て、とても面白かったこと、TVでは10分ぐらいカットされていたこともあって、11年ぶりに観てみた。いわゆるミステリー物で結末がわかっているため、話の筋的に成り立っているかに重点を置いて観たにもかかわらず、やはり面白い映画である。
最近、ミステリー物でも血飛沫が飛び、それがリアルなのだろうが本作ではそういうところはなく、あくまで話の面白さで見せるという姿勢が良い(なので、筋は記載できない)。ヒッチコックの映画では血はほとんど見せなくてもスリルとサスペンスでわくわくしたもので、映画というのは映像ではなく、話で見せるものだとつくづく思う。
本作後、ケヴィン・スペイシー、ガブリエル・バーンが大ブレイク。監督のブライアン・シンガーも「Xメン」シリーズの監督になるなど、今となっては重要な映画となっている。それと今回初めて気がついたのだがベニチオ・デル・トロも安っぽいチンピラ役で出演している。