「ALWAYS 続・三丁目の夕日」 07日 評価3.5(5点満点) メジャー度5
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆、小雪、堤真一、薬師丸ひろ子、堀北真希、三浦友和、もたいまさこ他
日本アカデミー賞を総なめし、大ヒットした映画の続編。今回は予測どおり、前回で成就しなかった、キャバレーの踊り子ヒロミと売れない小説家茶川の恋愛物語が軸であり、それ以外は脇役となる。
前作のような細かいエピソードの積み上げではないため、話としては一本筋が通っているのよいことだが、反面、当時の暖かく、勢いのある雰囲気というものは、登場人物のセリフに言わせるだけで、映画全体としては描ききれておらず(寅さんシリーズ程度には描けているが)、舞台を生かしきっていない印象だ。
話としては非常にベタで、ほぼ先読み出来てしまう。確かにヒロミと茶川の終末には涙腺が緩くなりはするが、泣かせる演出が無意味に長く、見終わった直後はいい話と感じても、奥が深いわけでもないため、その場限りである。舞台が昭和30年代なだけのよくあるメロドラマという感じで、悪くはないが、二度は観ないという映画。