「あの頃ペニー・レインと」 00米 評価3(5点満点) メジャー度2

監督:キャメロン・クロウ
出演:パトリック・フュジット、ケイト・ハドソン、ビリー・クラダップ、フランシス・マクドーマンド他

 厳格な母のもと育てられたウイリアムは姉の家出の際においていったレコードを聞いてからのロックファン。15歳で高校を卒業という秀才であるが、ロック・ジャーナリストを夢見ている。新鋭バンド”スティルウォーター”の地元のコンサートの際に、運良くバンドメンバーに気に入られ、バンドのグルーピーであるペニー・レインらとともにバンドのツアーに同行し、取材をすることになる。

 このような青春映画の場合、自分の青春時代と重ね合わせる部分があるか、ヒロインが自分好みかというのが大きく評価に影響する。アカデミー助演女優賞候補になったケイト・ハドソン演じるペニー・レインは確かに魅力的な描かれ方をされているが、あまり私の好みではないし、ちょっと年上のミステリアスな女性というのは15歳の少年にとっては魅力的かもしれないが、40間近のオヤジにとって見れば、現実逃避し、少年の前では普通に振舞っているが、影ではバンドメンバーと寝て、ドラッグをやっているという馬鹿な若い娘でしかない。また、バンドに同行してバンドの実態を見ながら取材するというシチュエーションも極端すぎて自分の青春時代とダブらない。

 映画としては小ぎれいにまとまっているし、退屈でもないが、エルトン・ジョンの2曲が大きくフューチャーされているとはいえ評価は平均点となる。