「X−MEN2」 03米 評価3.5(5点満点) メジャー度5

監督:ブライアン・シンガー
出演:ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ブライアン・コックス 他

 前作がなかなか面白かったこと、「3」がちょうど公開中で一気に観てしまおうと思いテレビ放映を機に観た。

 人間との徹底抗戦を掲げるマグニートー軍団と、人間との共存を図るプロフェサーX軍団という二つの敵対するミュータント軍団が、今回は総てのミュータントを壊滅しようと企てる軍事科学者ストライカーに対して協力して立ち向かう。

 本作ではテレポーションの能力をもつナイトクロウラーとストライカーの用心棒でウルヴァリンと同じ能力をもつユリコ、幻想を見せる能力をもつストライカーの息子のみが新たに登場するミュータント(少々の出演ミュータントは他にもいるが)で、その他は前作登場ミュータントの成長した姿が見られる。特にマグニートーの片腕のミスティークと、前作では役立たずだったジーン・グレイの活躍ぶりがすごい。これら特殊能力をもったミュータントたちの戦いや活躍はわくわくするが、本筋(マグニートー対プロフェサー)と外れていることから、本来のマイノリティとしての苦悩といった点の描き方が希薄。

 また、前作の謎として残されたウルヴァリンの出生の秘密の解明は遅々として進まないし、面白くはあるが、それ以上の何かがないといったところか。しかし、ウルヴァリンは本当に無敵だな。頭を打たれてもすぐに治癒するし、死ぬことはないんじゃないか。