「タイタニック」 97米 評価3(5点満点) メジャー度5
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼイン等
現代。1912年に沈没したタイタニックから宝を引き上げようとするチームが、船内から1枚のスケッチを持ち帰った。それを報道したテレビを見た、その絵のモデルだという101歳のローズという老婆が名乗り出て、船にやってきた。そしてローズは、船が沈没した日の思い出を語りだす…。当時ローズは17歳。上流階級の生まれの彼女は家名を残すため、大金持ちの男との政略結婚を迫られていたが、タイタニック号で会った画家の卵の青年ジャックと恋におちる。
このようなロマンス色の濃い映画の場合、ヒロインが好みかどうかというのが評価に影響してくるのだが、どうもローズ役のケイトが好みではなく、役柄上17歳なのだが、どうしてもその若さを感じられない。しかし、その点を差し引いても3時間を越える長編の割りに、ロマンスとしても、パニック映画としてもそつのない仕上がりではある。
ただし、ロマンスの部分は、全く私の感情を刺激しない。レオはどうも本能的に好きではないのだが、奔放で魅力ある青年を上手く演じていて、演技という面では確かにオーラを放っていることは認めざるを得ない。問題はよくありがちな展開以上のものが何もないことか。
また、どうしても鼻についてしょうがないのは101歳になったローズの傍若無人ぶり。タイタニック号の宝を上げようという船に車椅子で乗り込み、我が家のように部屋を模様替えし、その船のクルーに84年前の痴話話を聞かせて悦に入り、挙句の果てに彼らが探している50カラットのダイヤを海に放り投げるという、人としてどうなの?という行為の連続。だいたい何のために船までヘリコプターを飛ばしてきたのか?思い出の品を捨てるためならいくらでも機会はあったろうに。ただの嫌味なばあさんにしか感じられず、それがところどころに出てくるものだから、その都度興冷めしてしまう。