「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」 05米 評価4.5(5点満点) メジャー度5
監督:ジョージ・ルーカス
出演:ユアン・マクレガー、ヘイデン・クリステンセン、ナタリー・ポートマン、サミュエル・L・ジャクソン等
ジェダイのパダ・ワンとなったアナキン・スカイウォーカーは、なかなか自分を認めてマスターとしてくれないジェダイ評議会への不満と妻パドメが死ぬ夢をみたことから、死者を蘇らすことが出来るというフォースの暗黒面へと落ちてゆく。一方全銀河系を戦争に巻き込むことで力を増していったパルパティーン議長(ダース・シーディアス)はジェダイ抹殺と軍隊を掌握することで銀河帝国を築き上げる。
シリーズ3作目で、旧3部作への橋渡しの役目を担っているが、その役割は見事というほど果たしている(ここらはシリーズの繋ぎがいい加減だった「マトリックス」と大きく違う点)。なぜ旧作でオビ・ワンはダース・ベイダーに切られたあと消えてしまうのか、C3PO,R2D2になぜ過去の記憶がないのか、チュ−バッカの登場、クローン軍はなぜ旧作では帝国軍の兵士なのかなど、完璧に話がつながるように出来ていて感心させられる。
確かに若干甘い展開・演出もあるのだが、大筋の話がわかっている上に展開が早いため、SFXを駆使した戦闘シーンも堪能できるし、全く退屈することなく、純粋に2時間を楽しめる。
今作で最もかっこいいのは文句なくオビ・ワン。わがままで生意気なアナキンを育て,自身は完璧にジェダイ評議会への忠誠のもと行動している。こんな純粋なキャラに純粋な人物を演じれば右に出るものがいないユアン・マクレガーを配しているのだからかっこよくなるのも当然。ラストのアナキンとの死闘は感動せずにいられない。アナキン役のヘイデンも前作との間に主演作があったように役者として成長しており、ダース・ベイダーへの変貌を上手く演じている。
観終わった後、旧3部作を再度観たくなると同時に、ついに終わってしまった・・・と寂しくなってしまう。そんな気にさせてくれるのがこのシリーズの偉大なところなのだろう。確かにシリーズ全体を見渡せば粗も多いが、映画の楽しさを存分に味わえるという点ではこれを超える作品はない。